来店型の保険代理店を全国展開する「ほけんの窓口グループ」(東京)と子会社「ライフプラザパートナーズ」(同)が東京国税局の税務調査を受け、2013年6月期までの7年間で約9億9千万円の申告漏れを指摘されたことが分かった。うち約2億8千万円は、ほけん社が実態の伴わない販売奨励金を支払ったほか、勤務実態が確認できない前社長の妻に給与を支給したなどと判断され、所得隠しを指摘された。 重加算税を含む追徴税額は両社で約3億3千万円。ほけん社は1日、「適正な税務処理と考えていたが、国税局の見解を尊重して修正申告した」とコメントした。 関係者やほけん社によると、ほけん社は訪問型の保険代理店のライフ社を支援するため、販売奨励金を支出。国税局は約1億8千万円分について契約書はあるが実態が伴わず、支出の根拠が確認できないとして子会社への寄付金と判断、仮装隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しと認定した。また、前社長の妻