文部科学省は4日、すべての小中高校と特別支援学校に、いじめ防止の取り組みに不備がないか点検するよう求めた。岩手県矢巾町で中学2年の村松亮さんが自殺した問題を受け、再発防止のために教育委員会などを通じて通知した。 2013年施行のいじめ防止対策推進法は、学校にいじめ対策組織を置き、いじめ防止基本方針を定めることを義務づけている。 対策組織については、児童生徒が相談・通報の窓口として認識しているか▽ささいな兆候もすべて報告され、複数の教職員で共有しているか▽学級担任ら複数の教職員や外部の専門家がいるか、などの点検を求めた。基本方針については、定期的なアンケートを実行し、内容を全教職員が把握しているかなど。いずれも夏休み中の点検を求めた。 子どもの自殺は夏休み明けに急増する傾向があるため、予防のための見守り強化も要請した。
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