鹿児島県警の現職警察官3人が相次いで逮捕される中、5月31日には3月まで県警本部生活安全部長を務めた元警視正が逮捕されるという“異常事態”となった。地域の安全を守る警察組織への信頼は根底から揺らぎ、県民らは「県警の意識と市民感覚にかい離がある」「真面目な職員が迷惑するのでは」などと批判や戸惑いの声を上げた。 元警視正が瀬戸内署長だった当時を知る50代男性会社員=瀬戸内町=は「物腰が柔らかくスマートな印象。地域の活動に協力的だった」と驚く。続発する不祥事にも触れ「仕事に誇りを持ち、一生懸命頑張っている職員のことを考えてほしい」と訴えた。 今回の逮捕は、職務上知り得た秘密を退職後に漏らしたとされる国家公務員法(守秘義務)違反の疑いが持たれている。高校1年の男子生徒=鹿児島市=は「退職後は大丈夫という甘い考えがあったのでは。漏らした動機を知りたい」と話した。情報管理のずさんさを指摘する団体職員の
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