*****これは文春野球コラム ペナントレース2018の記事である***** 去る4月27日、韓国と北朝鮮の間にある休戦ラインにある板門店で、南北首脳会談が行われた。2000年に最初に行われた朝鮮半島南北両国間の首脳会談は、今回で3回目、2007年以来、実に11年ぶりとなった。会談冒頭、両国首脳、つまり金正恩と文在寅が握手を交わした場面をはじめとしたこの会談の様子は、随所で世界に生中継され、世界の人々が固唾を飲んで見守った。 当然の事ながら、この会談とその成果については、首脳会談の当日から今日に至るまで、世界各地で様々な形での分析が為されている。勿論、そこで最も注目されたのは、首脳会談の結果として出された「共同声明文」の内容である。とりわけ重要視されたのは、その第三章に書かれた「朝鮮戦争終戦に向けた国際体制づくり」と「完全な非核化」の部分であり、世界各地の朝鮮半島ウォッチャーは、この内容が