本心を見せないところが奏の魅力 ――飯田さんは、奏の魅力をどのように感じていますか? 飯田 17歳なんですけど、17歳らしくないミステリアスなところや、色気があるところですね。奏役が決まり、初めて奏の設定を見たときは、キスをモチーフにしたセリフが多くてびっくりしました。プロデューサーさんのことも、自分のほうが年下なのに、からかう場面が多いんですよ。そういう性格なのかなと思ったら、中身は年相応の女の子らしいところもあって。そんなギャップが特徴的なアイドルですね。そして、奏のそういう一面を知っているのは私だけ……と思えるところも、演じていて楽しいポイントです。 ――私だけが本当の奏を知っているんだ、という優越感もあるわけですね。そんな奏を演じるうえで、意識されているポイントはありますか? 飯田 セリフを読むとき、よく「“裏の気持ちがある”ということを見せてはいけない」とディレクションをいただき