最近、少子化対策として「フランスを見習え」という言説をよく見かけます。 business.nikkeibp.co.jp 国が本気を出して、出産・育児に関する選択肢を増やしたのです。これによって、フランスは出生率が1994年の1.66から、わずか10年で2.0前後まで上昇して、安定しました。 しかし、以前の記事でも指摘したように、これは事実認識として不正確です。1970年代以降の合計出生率の低下は、戦後世代が出産時期を遅らせるようになったためで、最終的な出産数はほとんど変化がありません。 不均衡という病 〔フランスの変容 1980-2010〕 作者: エルベ・ル・ブラーズ,エマニュエル・トッド,石崎晴己出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2014/03/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 出生率の情勢指標は、1966年には女性1人当たり子ども2.9だったのが、19
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