狭山茶販売で全国トップクラスの老舗、橋本園(埼玉県入間市、橋本一郎社長)がさいたま地裁川越支部に自己破産を申請したことが三日、帝国データバンク大宮支店への取材で分かった。申請は九月三十日付で、負債は約五億円。福島第一原発事故による風評被害などが影響し、お茶の販売が激減したのが響いたという。 同支店によると、橋本園は一九五〇年創業で、日本茶の栽培、加工や販売を行い、麦茶やコーヒー、紅茶などの仕入れ販売もしていた。地元に約五ヘクタールの茶畑を持つほか、農家約百戸と栽培契約を結び、直営店やインターネットで小売りを行っていた。二〇〇六年二月期の年間売上高は約九億百万円だった。