■アジア経済と「アジア経済戦略」 今年、日本はAPEC(アジア太平洋経済協力)の議長国を務める。APEC事務局・日本代表プログラムディレクター・河本雄さんは、アジア経済・アジア市場についての重要性と戦略について講演を行った。 「昨年は金融危機の余波が、世界の実態経済に大きく波及した。2008年秋以降、大幅な世界経済の悪化を受け、09年は日米欧等先進国の需要が喪失。表1は昨年10月にIMF(国際通貨基金)が作成した資料を図式化したものだが、昨年の最低数値から2014年まで上昇傾向にある。上昇している国の半分以上がいわゆる新興国であり、その大半がアジア地域。つまり、これらの国々が、世界の経済成長をけん引していくことが予想されるということです。世界GDPの4分の1を占めるアジアをはじめ、新興国への期待が高まっています」 河本さんによれば、アジア市場は大きく成長する地域として期待されている。背景に
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