遊びにゴールや目的の設定は必要ない。スタートとゴールが明確にあってリニア(線的)に進んでいくものよりも、ノンリニア(非線的)でいくつも遊びの物語が生まれる遊具のほうが子供の創造性を養う。 ここであげた利他的な遊具の性質は、聞き取りや調査で論じてきたように「斜面」「余白」「危険性」といった要素に支えられている。そして重要なのは、利己的に存在する遊具が、遊びを目的志向にする一方、利他的に存在する遊具は、遊び手をプロセス志向にする点である。「ブランコを20回こぐ」といった遊びの目的化・数値化ではなく、遊びにあるプロセスにいかに呼応できるかが、遊びの利他においてきわめて重要だといえるだろう。 (北村匡平『遊びと利他』集英社新書、2024) こんにちは。先日、横道誠さんと精神科医の柏淳さんの話を聞きに行きました。横道さんの新刊『〈逆上がり〉ができない人々 ~ 発達性協調運動症(DCD)のディストピア

