3:雪国が生んだ知恵 出荷までに厳しいチェックを受ける【時事通信社】 リンゴは冬の果物。ただし、青森県産には冬だけでなく、夏真っ盛りの8月まで全国の店頭に並ぶリンゴがある。その謎の答えが、青森県特有のリンゴ用冷蔵庫だ。 「JAつがる弘前 河東地区りんご施設」。25万箱、約5000トンのリンゴの長期冷蔵が可能だ。 ここで行われているのは、リンゴの呼吸を抑制することで新鮮さを保つCA(Controlled Atmosphere Storage)という貯蔵法。 空気中に含まれる酸素は21%。これを1・8~2・5%に下げる。逆に0・03%の二酸化炭素を1・5~2・5%にまで高め、温度は零度前後に保つことで長期保存が可能になる。 昔、雪を入れた土蔵でリンゴを保存し、春先まで出荷したという先人の知恵がCA貯蔵につながった。 一方、この貯蔵法が広く行われる背景には、「りんご屋さん」と呼ばれる青森特有の仲