再生に向けた植え付けが済み報道陣に公開された大銀杏=神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮で2010年3月16日、吉野正浩撮影 神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮(吉田茂穂宮司)は16日、強風で折れた大銀杏(おおいちょう)の幹の植え付け作業を終え、報道陣に公開した。本殿に続く石段脇で、残った根の約7メートル西側に植え、再生に期待を寄せる。 大銀杏は樹齢1000年とされ、かつて源実朝を暗殺した公暁が隠れていたとも伝えられる。幹回り約6.8メートル、高さ約30メートルだったが、雪交じりの強風の影響で10日朝、根元付近が折れて倒れた。 再生の可能性があるとの判断で、幹の下部約3.6メートルを植え直した。内部には直径約1メートルの空洞もある。残った根からも、ひこばえ(幼木)が生えるかもしれないという。 石段は現在、通行止めになっているが、八幡宮は近く、一般の参拝客にも大銀杏を公開する予定。【吉野正浩】