No.A7F_alchemy 作成 1998.2 「ヘルメス思想」の謎 ~ 神秘錬金術の秘密 ~ ■■■第1章:ヘルメス・トリスメギストス ■■「三重に偉大なヘルメス」 ヘルメス・トリスメギストスとは、「三重に偉大なヘルメス」の意味であり、そしてヘルメスとは、いうまでもなくギリシア神話に登場する、オリンポス12神の一柱である。ギリシア神話では、ヘルメスは死者の魂の導き手として、生と死の境を自由に行き来できる使者であり、商業と学問の神であった。 また、エジプトの守護神トートと習合して、ヘルメス・トートとも呼ばれる。トートも同じく冥府の神であり書物の神であった。さらにヘルメスは、ローマ神話の神でトートと同じような役割を果たしていたメルクリウス(マーキュリー)とも同一視されている。 ギリシア神話に登場するヘルメス神。 錬金術の象徴である「ヘルメスの杖」を持つ。 (右は拡大写真) このように、ヘル