ケヤキを使ってオリジナルデザインの椅子を作った堀内さん(左)と山口さん 戦後の復興を長く見守り続けながらも、倒木の危険があるとして伐採されたJR八幡駅前(北九州市八幡東区)のケヤキを、家具として生まれ変わらせ、新たな地区のシンボルにする取り組みが進められている。北九州市立大学の大学院生たちが家具のデザインを手がけており、関係者は「学生の若い感性を加えて、八幡の歴史を伝え続けてほしい」と願っている。 先月7日、同駅前の開発を進めてきた「八幡駅前開発」が管理する商業施設「さわらびガーデンモール八幡一番街」1階の休憩スペース「グランスカ」に、ユニークなデザインの椅子2脚が置かれた。作ったのは、同大国際環境工学研究科で学ぶ山口康志郎さん(24)と、堀内智壮さん(24)だ。 山口さんの作品は、卵のような形をした椅子。ケヤキの木材と合板を組み合わせ、滑らかな曲線に仕上げている。堀内さんは、丸みを帯びた