コロナ禍の生活変化は健康面に大きな影響を与えている。産業医の池井佑丞さんは「生活様式の変化により、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足になっている人がいる。これらは生活習慣病のリスクを上げている」という――。 「コロナ太り」の影響が健診結果に出ている 新型コロナウイルスが世界的に広がりはじめてから2年以上が経過しました。感染対策としてのソーシャルディスタンスの確保やマスク着用・手指消毒の徹底、外出自粛、リモートワークの一般化など、生活習慣は大きく変化し、新しい生活様式として定着してきています。しかし、これらのような変化は心身に多くの影響ももたらしています。 国内で初めて7都府県に緊急事態宣言が発出された2020年4月には、新型コロナウイルスに関連した心の健康相談件数が急増したとの報告があります。感染やこれからの生活に対する不安、感染症対策へのストレスなどから心の不調を訴える人が増加しました(厚生労