刃物男による京王線無差別刺傷事件。発生直後、車両の窓から逃げる乗客=2021年10月31日夜、京王線国領駅(@siz33さん提供) 国土交通省は電車内で起きた乗客刺傷事件の再発防止に向け、対策に本腰を入れている。新造する列車に防犯カメラ設置を義務付けるとの方針を打ち出し、事業者や有識者と協議を開始。乗客にも協力を求めている。 国交省は昨年12月に安全対策を発表。事業者に防犯カメラ設置を義務化し、性能基準などを検討するとした。乗客には、現状では実施例がほぼない手荷物検査への理解を促し、車内の非常通報装置を確認して緊急時はためらわずに使うよう呼び掛けていく。具体的な方法を検討する会合も開催し、鉄道事業者や有識者らが参加した。