第8回「自分で止められる頻拍症があります」 第2回の「動悸が突然始まり、失神してしまった」でお話しした発作性上室頻拍症は、診断が付けばカテーテルアブレーションで根治できます。但し、発作が滅多に起きない方や、起きても自覚症状も強くなく、放置しても1-2時間で自然に治る場合には、発作が出た時だけ頓服薬で早く止めると言う選択肢もあります。この他に知っておくと得をする停止法があるのをご存知でしょうか?意外と、かかりつけの先生から教わっていないこともあるのでお教えしましょう。 少し専門的になりますが、この頻拍症には、心臓全体に電気を流す刺激伝導系が関わっています。中でも、心房と心室の間にある「房室結節」がキーで、ここの伝導を抑えると頻拍が止まります。その一番良い方法が、迷走神経を緊張させることなのです。それには色々方法がありますが、自分で出来て、一番効果的なのが、「息ばる」ことです。専門的にはバルサ