1986年に施行された「男女雇用機会均等法」は、97年に全面改正、さらに2007年にも再改正と、改削を繰り返してきた。均等法第一世代の女性は早50歳を超え、昨今は安倍晋三政権の女性積極活用策の追い風を受けて、管理職や役員への登用も目立つ。そんな折も折、メガバンクの女性総合職一期生をモデルにした『スコールの夜』で第5回日経小説大賞を受賞したのが、財務省に勤務する現役キャリア官僚の芦崎笙氏だ。均等法世代は、法の恩恵を享受できたのか。彼女たちは今、幸せに働いているのか。芦崎氏に聞いた。 (聞き手は森田 聡子)