世の中には『啓蒙したがる人』ってのが少なからずいらっしゃいます。 ここでいう『啓蒙したがる人』とは他人に対して「自分が『正しい道』に教え導かねばならない!」という暑苦しい使命感を持った人のことです。 個人的には余計なお世話って風に見えますが、ご本人たちは至って真剣です。 まあ、その真剣さは他人からは大抵疎まれるモノなのですけどね… 人は「周りの人間より自分は優れている!」という根拠のない優越感を持ってしまうと「無知蒙昧な人間たちを自分が啓蒙しなくちゃいけない!」という傍迷惑な使命感に駆られることが少なくありません。 そして、それこそが善をなすことだと信じていたりします。 で、その使命感はある種の万能感を原動力としています。 ここでいう万能感とは「この世のすべてを自分はありのままに知っている!」と感じられている状態のことを指します。 そういう状態に憧れ、いつかはそういう状態になれるはずだと信