いつもの道を運転中、ハッと我に返ってあたりを見回すと、目的地に到着しているけれどそこまでの記憶がない──。 こんな体験、皆さんにもありませんか? 改めて考えてみると怖い話ですが、身に覚えがある人は多いはずです。こうしたときに何が起きているかを解説しましょう。 調べていくと、「記憶の神隠し」とでもいうべきこの状態は、誰しも思い当たるであろう心理状態と密接に関係していました。つまり、「子どものときに比べて、今はどうしてこんなに時間が経つのが速いんだろう」。そう思ったことがある人ならば納得のいく、ある考察を紹介します。 ルーティンは脳がすぐに「消化」できるので記憶に残らない 先述した運転時の記憶がなくなってしまうケースは、時間感覚が記憶と結びついているために起きる現象です。神経科学者のデビッド・イーグルマン(David Eagleman)氏は、毎日の通勤を例に、以下のように説明しています。 こう
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