漫才の宮川大助が脳出血で倒れたとき、相方の宮川花子は一人で舞台に立ち、闘病中の夫がいかに大変かという話をしながら「あのとおり顔が大きいからCTスキャンで検査しようとしたら頭がつかえて困った」など笑いにもしていたけれど、その裏で実は笑いごとではすまないことを、大助が発病したときにしてしまったと花子が後悔を述べていた。 それは最初に自覚症状があって気分が悪いと大助が言ったときのこと。稽古の最中だった。花子は大助が貧血を起こしたと思い、たまたまそこにあった菓子パンを与えて、甘いものを食べれば気分がよくなると言ったのだが、大助はぐったりして食べることができなかった。