カビに注意の季節であるが、先日、不動産業の人とカビの話をした。もちろん、建物内の水回りのことである。 そのさい「カビキラー」で壁紙の染み抜きができると建設業者が言っていたことについても話題になった。 それはあくまで小さなシミを目立たなくする程度のことで、ちゃんと壁紙を貼り換えないとやはり醜いし、壁紙にシミがあると雨漏りする家だと思われてしまう。 だから商品としての住宅ではカビキラーで染み抜きなんてダメだということだ。 このカビキラーという商品の主な成分は、塩素と界面活性剤である。家庭用品売り場では洗剤として扱われている。だから、殺すという強烈な商品名にしているが、色を抜いたり落としたりが目的であり、そのためカビではないシミにもいちおう使えるということだ。 そして、その効果と限界が商売の観点から話題になったのだった。 ところが、である。カビ対策ではなく染み抜きに使用できるのは、洗剤として商品