ウラル山脈を越えてわずか60年でオホーツク海に達したロシア ロシアは御存知の通り世界最大の領土をを持つ国ですが、その大半は広大なシベリアの大地です。シベリアとは具体的には、ウラル山脈以東のことを言います。 こんなところ本当に人が住んでるのかと思うような、森林や荒野、永久凍土。人間が住むには厳しい土地が続きます。しかしこんな大地をロシア人は先住民を征服しながら、わずか60年という短い期間で征服してしまいました。 派手ではありませんし、その過程は現代の価値観からすると褒められたもんじゃありませんが、この広大な土地をわずかな期間で征服したのは、歴史上の「偉業」と言えなくはないでしょうか。今回はロシアのシベリア征服の歴史です。 PR 1. シビリ・ハン国の征服 13世紀のバトゥの西進以降、ルーシ諸国を支配下においたジョチ・ウルス(キプチャク・ハン)は15世紀半ばに分裂し、ヴォルガ中流域のカザン・ハ