深刻化する物流業界の人手不足問題。解決のカギは、シェアリング・エコノミーにあるのかもしれない。個人が空き時間に自転車や原付バイクを使って、他人の荷物を運ぶ。いわば「物流版ウーバー」とも呼べるサービスが、8月下旬から東京23区内で始まった。 バイク便大手のセルートが開発した配送アプリ「DIAq(ダイヤク)」は、荷物の依頼主と配達員をマッチングする。配達員には、軽ワゴン車や中型以上のバイク(排気量125cc超)を使う従来の軽貨物運送業者に加えて、自転車や125cc以下の原付バイクを持つ一般の人も登録可能だ。自転車や原付バイクは、運送事業者としての届け出が不要であるためだ。 一般人がすき間時間で”配達員”に セルートはバイク便などを使った緊急配送サービスを提供するが、平日の午前中は配送依頼が集中し、集荷まで1時間近くかかることもあるという。物流業界全体が人手不足の中で、「業界に属していない一般人