上海総領事館に届けられた中国企業からの義援金。このスーツケースに100元札が1万4千枚近く入っている=24日、奥寺写す 【上海=奥寺淳】お札の詰まったスーツケースが24日、上海の日本総領事館に届けられた。送り主は中国企業六十数社と中国人従業員の有志。東日本大震災後、スーツケースが届いたのは3度目で、100元札で計約4万4千枚。口コミで広がり、支援の申し出が相次いでいるという。 24日に持ち込まれたのは高さ約50センチのスーツケース。100元札が1千枚の束(厚さ約13センチ)になっており、入らない束はリュックにも詰められていた。17、18両日にも同じように届けられ、24日時点で寄せられた金額は計443万元(約5500万円)に達した。来週以降もまた届くという。 持ち込んだ女性が日本の流通大手ニトリの関係者だったため、当初は同社が取引先に呼びかけたとみられていた。ところが、女性は「このお金