今回の実例は、2018年2月14日にアメリカで発生した高校での銃撃事件から1年を迎える前にガーディアンに出た「コロンバインからパークランドまで: 大量銃撃について私たちはいかに誤った解釈をしていたか」という文章から。 www.theguardian.com この文章の筆者はジャーナリストのDave Cullen (デイヴ・カリン)。1999年4月20日のコロンバイン高校銃乱射事件を最初に取材したジャーナリストたちの一人で、事実確認より速報性を重視したことが原因で生じた誤報(「トレンチコート・マフィア」説)の当事者の一人。彼はその誤報の経験を踏まえ、非常に丁寧な取材を行なった結果を一冊の本としてまとめた。それが事件から10年となる2009年に出版され、高く評価されたColumbineという本(下記)である。日本語訳も出ている(下記)。 Columbine (English Edition)