はじめに 「言語学フェス2023」に参加しました。運営のみなさま、ありがとうございました。 sites.google.com 主催のまつーらさんの「ぬるま湯でありたい」*1、「この、ぬるまの「ま」って何?」という発言を承けて、少し考えてみました。 「ぬる」が形容詞「ぬるい」の語幹であることを前提とした上で、この「ま」がどこから来たものなのか、考えられる3つの可能性を示します。 可能性① 接尾辞「ま」由来説 「くつま」「ふつま」「まほらま」「かえらま」「こりずま」「あわずま」などに見られる「ま」のように、「その状態である」という意味の名詞を作る接尾辞「ま」があり、これが「ぬるし」の語幹「ぬる」について「ぬるい状態」を表すようになったと考える。 ぬばたまの夜見し君を明くる朝逢はずまにして今そ悔しき(万葉集・15-3769) こりずまにまたもなき名は立ちぬべし人にくからぬ世にし住まへば(古今和歌
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