Linus Torvalds氏は3月14日(米国時間)、Linuxカーネル2.6.38のリリースを発表した。最大の注目ポイントは、Linus氏も賞賛した約200行の"夢の高速パッチ"による大幅なパフォーマンス向上。その他、仮想ファイルシステム(VFS)のスケーラビリティ向上、btrfsのサポート強化、サイズの大きいページを透過的に扱えるTransparent Huge Pages(THP)など、パフォーマンス向上を中心とする多くの機能強化が図られている。 今回取り込まれた高速パッチはスケジューラに関するもの。同じセッションIDをもつ複数のプロセスを1つのスケジューリングエンティティとみなし、プロセスのグループ化を自動で行う。たとえばCPUリソースを必要とする6つのプロセスがあり、最初の4つが同じセッションIDをもつとする。プロセスグルーピングを自動化しない場合は、これまで通り、6つのプ
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