中国製品の大量流入による地場産業への影響、ダンピング問題というと、米国や欧州がクローズアップされることが多いが、インドやラテンアメリカも負けてはいない。ブラジルもその一つだ。 2012年1月12日付網易が具体的な数字を上げている。2011年、ブラジルの輸入携帯電話市場は1500万台と全体の20%前後に達した。輸入品の多くが10~15ドル(約769~1150円)の低価格帯に属する。そのほとんどが中国製だろう。 またブラジル市場が侵食されるだけではなく、ブラジルメーカーによる輸出も減少しているという。2008年の2500万台から2011年には700万台にまで減少。3年で3分の1を割り込む危機的な状況だ。