[CEDEC 2018]ロボットと人間の関係性に注目した「弱いロボット」の可能性 ライター:徳岡正肇 豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 教授 岡田美智男氏 ロボットには「部分的にであれ人間の持つ力を越えた存在」といったイメージを持つ人が多いのではないだろうか。例えば工業用ロボットは,人間より素早く正確に作業を終わらせるし,力仕事においても人間の筋力を上回ることは珍しくない。要は,特定分野に限れば,ロボットは人間よりも強いわけだ。 また,ロボットは「人間の代わりに仕事をしてくれる存在」と考えられることも多い。愛玩用ロボットもあるが,どちらかといえば例外的な存在であり,ロボットという言葉の語源(※)を踏まえても「人間のために労働する」側面はロボットから切り離し難いように思える。 しかし,そういったイメージがロボットの持つ可能性のすべてではない。むしろロボットが「弱い」ことや「できない」ことに
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