荻窪でも森久保でもなく。 といっても田辺聖子の「おちくぼ物語」を読んだだけなんですけどね。 きっかけは、シンデレラガールズのアニメを見て、シンデレラストーリーをもっと見たいな、と思ったこと。 日本版のシンデレラの項目を読んでいて、日本の物語で相当するシンデレラストーリーのことが書いてありました。 ほほう、と思って書店に行って、原語の岩波と、田辺聖子のアレンジ版が見つかって、田辺聖子版のあとがきが美内すずえだったことで即決しましたな。 『落窪物語』(おちくぼものがたり)は、10世紀末頃に成立したとされる中古日本の物語である。 (略) 主人公は中納言源忠頼の娘(落窪の姫)である。母と死別した落窪の姫は継母のもとで暮らすことになったが、継母からは冷遇を受けて落窪の間に住まわされ、不幸な境遇にあった。しかし、そこに現われた貴公子、右近の少将道頼に見出されて、姫君に懸想した道頼は彼女のもとに通うよう