世界とは蠱惑的である。やめてくれ。おれを惑わせるな。酒、たばこ、ギャンブル、セックス、ドラッグ、そしてロックンロール。これらは修験者として白装束を身にまとい、滝にうたれ、経を読み、いっさいの色欲を断絶した私の戒律を倒壊させる。その最たる天魔が日常にひそんでいる。私は身震いしている。誘惑の銃弾を放つその影につめたい血が流れる感覚がある。その天魔の名を、人は、おやつ、と呼ぶ。 腹が出た。これは加齢によるものでもある。*1どうやら人体は基礎代謝というものを行っており、その能力が加齢とともに低下するようだ。たしかにわんぱくだったあの頃はなにを食べても肥満することはなかった。いま私にたりないのは元気だと思う。あとカネ。 しかしこの基礎代謝が下がるというのは、いうなれば、効率よく人体を運営している、ということではないだろうか。つまりこれは人体の進化である。すくないエネルギーで作動したほうが地球に優しい
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