大人になってからレスリングを始める「オヤジレスラー」が増えている。プロレスではなく、五輪競技のアマチュアレスリング。全日本マスターズレスリング連盟は全国大会に初心者の部門を創設。普及に一役買っている。 「パパ、タックル!」。1月11日、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)は熱気に満ちていた。14回目を迎えた全日本マスターズレスリング選手権には、過去最多の268人が参加。元日本王者や元国体選手ら歴戦の猛者に交じって、社会人からレスリングを始めた選手も87人いた。 新潟市の公務員、冨岡哲也さん(46)もその一人だ。競技歴は半年。「格闘技に興味はあったけど、体が大きくない(170センチ、63キロ)ので、体重制のレスリングは入りやすかった。何より、初心者もベテランも一緒に参加できる大会は、なかなかないです」 元々は35歳以上の男女の経験… こちらは有料会員限定記事です。有料会員に