“医療崩壊”という言葉が驚きを持って社会に迎えられてから数年が経つ。この間,さまざまなメディアにおいて医療の問題が日々取り上げられ,社会の関心を集めるようになった。産科医療,救急医療,臨床研修制度,医療事故など,さまざまな問題を解決すべく対策が練られているものの,いまだに抜本的な解決策は見出されないままだ。 今日の医療をめぐる問題の根源はどこにあるのか。日本とアメリカで医療に携わり,両者の長所,短所を知り尽くす黒川清氏と木村健氏に,日本における課題とその改善策について,語っていただいた。 やりがいを失った医療現場 黒川 日本の医療における最近のキーワードは“医療崩壊”であり,社会的な問題として注目されています。これに対して厚労省は昨年6月に,医学部定員の増員という方針転換を示しました。具体的な増員数が引き続き検討されていますが,今定員数を増やしても,実際に効果が出るのは10年後です。100
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く