難病やがんで余命を宣告された子どもたちが、海を眺めながら家族と一緒に過ごせるデイサービス緩和ケア施設「横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち」が21日、横浜市金沢区に完成した。病院を併設しない単独型こどもホスピスは大阪市内の施設に次いで国内2例目。1日2~3家族の利用を想定している。 落成式で運営主体のNPO法人「横浜こどもホスピスプロジェクト」の田川尚登(ひさと)代表理事(64)は「残された時間を有意義に使える第二のわが家のような場所にしたい」と期待した。 田川さんは1998年、6歳だった次女を脳腫瘍で亡くした。2008年、「病気の子とその家族を支えたい」と神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)の近くに遠方から見舞いに来た家族が滞在できる「リラのいえ」を開設した。