2010年の1世帯当たりの平均所得が、前年より13万2千円減って538万円だったことが、厚生労働省が5日に発表した「国民生活基礎調査」で分かった。22年前の1988年とほぼ同じ低水準で、これまで最も高かった94年(664万2千円)と比べ126万2千円減少した。 生活が苦しいと感じている世帯の割合は61・5%で86年の調査開始以来、過去最高となった。国会で審議中の消費税増税法案が成立し、税率が引き上げられれば、生活苦に拍車が掛かるのは必至だ。 子どもがいる世帯では減少幅がさらに大きく、前年比38万5千円減の658万1千円。