製薬大手9社の2012年9月中間決算は、主力薬の特許切れや販売費用の増加などで5社が営業減益となった。 4月に国内で業界平均6%の薬価引き下げがあったが、アステラス製薬とエーザイを除く7社が、海外での販売拡大などで増収になった。特に、11年にスイスの製薬大手ナイコメッドを1兆円超で買収した武田薬品工業は売上高を12%伸ばした。 一方で武田は、買収経費がかさんで5割近い営業減益に。特許切れで主力薬のシェアが落ちたエーザイや、新製品の販売経費が増えた田辺三菱製薬も減益幅が大きかった。 関連記事スポーツ用品大手、3社増益 マラソンブームや五輪効果(11/13)ゼネコン大手、いずれも増収 復興関連工事など受注増(11/13)自動車6社、1.9兆円下方修正 9月中間、中国リスク(11/9)鉄鋼3社、中間決算赤字 中国メーカー過剰生産で値崩れ(11/9)