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政府は10日、旧ソ連の東欧モルドバに対し、早ければ今秋にも医療機器導入についての円借款を供与する方針を固めた。日本製品の採用を条件とする方向で調整しており、金額は約50億円とみられる。機器導入だけではなく、メンテナンスや操作する人材育成についても国際協力機構(JICA)が協力する。周辺のルーマニアやロシアなど医療ニーズの高い東欧諸国の市場開拓の足がかりにしたい考え。安倍晋三政権は成長戦略のひとつに医療分野を掲げており、医療機器のインフラ輸出を後押しする。 モルドバ政府は日本政府に対し、首都キシニョフなどにある国立病院向けに磁気共鳴画像装置(MRI)など最新の医療機器導入計画について協力を要請。これを受け、JICAはモルドバからウサティ保健相や国立がん研究医療センター幹部ら18人を招聘(しょうへい)。15日にはオリンパスや東芝メディカルシステムズ、大手商社など16社が参加して商談会も開く。
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