「総合診療医」の普及目指す=20年後見据え医療ビジョン−厚労省 厚生労働省は、20年後を見据えた医療政策ビジョン「保健医療2035」の策定に着手した。さまざまな病気やけがへの初期対応ができる「総合診療医」の普及策を検討し、目玉とする方針だ。症状が重い場合に内科や外科などの専門医に引き継ぎ、患者の病状に合った医療サービスの提供につなげる。患者が複数の診療科を渡り歩く過剰受診を防ぐ効果も見込まれる。同省は6月ごろにビジョンを決定する予定。 塩崎恭久厚労相の私的諮問機関として、若手有識者で構成する懇談会が2月に設置され、ビジョンの本格的な議論に入った。国民の健康づくりのほか、少子高齢化時代に合った医療政策の在り方、保健医療分野における国際貢献策が盛り込まれる見通しだ。(2015/03/05-16:30)2015/03/05-16:30