製薬大手9社の2012年9月中間決算は、主力薬の特許切れや販売費用の増加などで5社が営業減益となった。 4月に国内で業界平均6%の薬価引き下げがあったが、アステラス製薬とエーザイを除く7社が、海外での販売拡大などで増収になった。特に、11年にスイスの製薬大手ナイコメッドを1兆円超で買収した武田薬品工業は売上高を12%伸ばした。 一方で武田は、買収経費がかさんで5割近い営業減益に。特許切れで主力薬のシェアが落ちたエーザイや、新製品の販売経費が増えた田辺三菱製薬も減益幅が大きかった。 関連記事スポーツ用品大手、3社増益 マラソンブームや五輪効果(11/13)ゼネコン大手、いずれも増収 復興関連工事など受注増(11/13)自動車6社、1.9兆円下方修正 9月中間、中国リスク(11/9)鉄鋼3社、中間決算赤字 中国メーカー過剰生産で値崩れ(11/9)
自治医科大学付属さいたま医療センター(さいたま市)で生まれた長男が障害を負ったのは、産後の「カンガルーケア」が原因だったとして、桶川市の両親らが17日、同大と国に約2億8千万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。 訴状などによると、長男は昨年5月13日に誕生。羊水異常による低酸素血症の疑いがあったが、助産師は乳児を母親の胸に抱かせる「カンガルーケア」をさせたまま病室を去った。約40分後に戻ったが、長男は心肺が停止しており、応急措置で一命はとりとめたものの、目が見えなくなるなどの後遺症が残ったという。 原告側は「羊水に異常があった場合、カンガルーケアは適さないことが医療センターのマタニティーブックに記載されていた」と指摘。病院は母親に対する十分な説明や母子の経過の観察を怠ったとしている。国についても、「危険性を指摘する研究会の報告があったのに、カンガルーケアを促進するガイドに
印刷 スティーブン・スピルバーグ氏 映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏(65)が自分に学習障害があり、それが原因で子ども時代にはいじめられていたとインタビューで告白し、話題となっている。「学校へ行くのが大嫌いだったが、映画づくりを通して救われた」と語っている。 スピルバーグ氏が公表したのは、読み書きが困難になる「ディスレクシア」と呼ばれる障害。5年前に初めて診断され、「自分についての大きな謎が解けた」という。小学生の時は読み書きのレベルが同級生より2年遅れ、「3年生のころは、クラスの前で読むことを求められるのがいやで、とにかく学校へ行きたくなかった」「先生も心配してくれたが、学習障害についての知識もない時代で、十分に勉強していないと思われた」と打ち明けた。今でも、本や脚本を読むのに、多くの人の倍近く時間がかかるという。 また、学習障害がきっかけでからかわれ、いじめられたことも明ら
東京都板橋区の民間病院、高島平中央総合病院で、実在する医師になりすました男が区民約2千人に対して健康診断をしていた疑いがある問題で、男がほかにも複数の病院で健康診断をしていた疑いがあることが8日、わかった。同病院側が明らかにした。 同病院によると、男は都内の人材紹介会社に実在する眼科医の名前で、「健康診断専門の医師だ」と称して偽造した医師免許証を提出。同社を通じて一昨年5月、この病院が採用したほかにも、複数の病院で非常勤医師として採用され、健康診断を担当したとみられるという。 同病院は採用時、厚生労働省のインターネット検索システムで男の身分を照会。男は、偽造した医師免許証に実在の医師とは違う生年月日を記載していたが、同システムでは医師免許の取得年しか照会できず、不正を見抜けなかったという。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員
「たった10分で脚もほっそり!」などと根拠のない効果をカタログで表示したのは景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、消費者庁は31日、化粧品会社「ドクターシーラボ」(東京都渋谷区)に、こうした表示をやめるよう命じた。 同庁によると、同社は2010年12月から1年間、会員向けの会報誌で、販売していた美容機器「DRソニック L・I」について、超音波の振動で「余分な脂肪を分解」したり、微弱な電流を利用して「美肌成分もぐんぐん肌へ浸透」したりするなどと表示。同庁がそれら効果の根拠資料を出すよう求めたが、同社は示せなかった。 会報誌は約374万部発行され、同社はその機器を今年5月までに約3万個販売、計約6億4200万円売り上げたという。ただ、機器の効果についての相談は、同庁に寄せられていない。職員の家族が会報誌を見て不審に思い、同庁が独自に調査した。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくに
関連トピックス地震原子力発電所中部電力南海トラフ地震被害 最悪クラスの想定 南海トラフ沿いで起きるとされる巨大地震をめぐり、国の二つの有識者会議は29日、被害想定を明らかにした。東海地方が大きく被災する最悪のケースでは、東日本大震災の1.8倍にあたる1015平方キロが津波で浸水。死者は32万3千人に及ぶとしており、国や自治体は抜本的な震災対策の見直しを迫られることになる。 【動画】南海トラフ地震の津波シミュレーション 発表によると、最悪パターンの場合、地震の規模を示すマグニチュード(M)は9.1で、震度7が静岡県から宮崎県までの10県151市町村。より詳細な地形データに基づいて推定した津波の高さは、高知県黒潮町で34メートル▽静岡県下田市で33メートル▽三重県志摩市で26メートル――に達する。 津波による浸水面積は東日本大震災の561平方キロを上回る1015平方キロに広がり、東京、名
がんの一種「中皮腫」になった山口県内の女性准看護師(52)が労災を申請し、山口労働基準監督署から労災認定されたことがわかった。関西労働者安全センター(大阪)が27日、取材に明らかにした。准看護師側は「中皮腫になったのは、医療用手袋の再利用に用いていた粉末にアスベスト(石綿)が含まれていたためだ」と主張していた。 同センターによると、医療従事者が手袋に付着したアスベストが原因で中皮腫となり、労災認定されたのは全国初という。 この准看護師は1980年から2009年まで山口県内の四つの医療機関に勤務。その中の一つの産婦人科では、手術用ゴム手袋をガス滅菌して再利用していた。ぬれた手袋同士がくっつくのを防ぐため、アスベストが混入していた粉末・タルクをまぶして使用していたという。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽に
厚生労働省は24日、認知症の高齢者が今年時点で約305万人おり、65歳以上人口の1割にのぼるとの推計結果を公表した。10年ほど前に実施した従来の推計より大きく増えた。高齢化の進行に加え、介護保険制度が定着して要介護認定を受ける人が増えているためと、厚労省はみている。 厚労省が2010年の要介護認定のデータをもとに推計した。日常生活に支障がある認知症の高齢者数は10年時点で280万人で、65歳以上人口の9.5%を占める。今年は300万人を超え、15年は345万人、20年は410万人、25年には470万人に達すると見込んでいる。25年時点では高齢者全体の12.8%にのぼる見通しだ。 認知症の高齢者が10年9月時点で生活している場所は、在宅が140万人で半数を占める。特別養護老人ホームが41万人、医療機関が38万人と続く。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く