中国による、沖縄県・尖閣諸島への「侵略」意図があらわになった。中国漁船が尖閣周辺で、大型貨物船と衝突して沈没する事故があったが、「漁船保護」を名目に周辺海域に居座っていた中国公船の姿はなく、海上保安庁の巡視船が中国人乗組員を救助したのだ。中国のネット上で批判が殺到するなか、中国公船は12日も尖閣周辺の接続水域に侵入した。 魚釣島北西約67キロの公海上で11日早朝、ギリシャ船籍の貨物船「アナンゲル カレッジ」(10万6727トン)と、中国漁船「●晋(みんしん)漁05891」が衝突した。海保の巡視船がすぐ現場に向かい、乗組員6人を救出したが、「漁船をコントロールするため」として接続水域にとどまっていた中国公船の対応は遅かった。 外務省が、外交ルートで中国政府に救助を伝えると、バツが悪かったのか、中国側から謝意が示されたという。ただ、中国外務省の当初の発表では、海保の救助には触れられていなかった