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ブックマーク / georgebest1969.typepad.jp (61)

  • COVIDと対峙するために日本社会が変わるべきこと

    おはようございます。走ってきました。週5回は朝走るのですが、このときreflectionをします。昨日見たもの、書いたもの、語り合ったこと。Reflectionの時間は非常に大事でただただ実務だけやってるとすぐにアイデアが枯渇します。あと、休養、運動、栄養、そして笑いはとても大事です。 さて、日お伝えしたいことは結論だけ言えば以下のことです。多くの専門家も同じようなことを言っていますから特にオリジナリティはありません。 1.風邪をひいたり体調を崩したら家で休む。社会もそれを許容する。 2.しんどくなったらマスクを付けて速やかに病院を受診する。しんどくなければ必須ではない。しんどさの基準は個人差があるので個々の判断で。 3.自宅に家族がいれば、病気の人はマスクを付けて、神経質に何かに触るたびに手指消毒をする。何度でも。 4.仕事や学業を効率化する。人が集まらねばならない会議は最小化してメー

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    cometlog 2020/02/16
    “1.風邪をひいたり体調を崩したら家で休む。社会もそれを許容する。”
  • 楽園はこちら側

    海外事情」に寄稿した文章です。許可を得てこちらに転載します(初稿)。書いたのは昨年12月なのでデータはやや古くなりましたが、「総括」なので、内容は特に問題ないと思います。御覧ください。 緒言 日の新型コロナ対策を「総括」、すなわち総合的なパースペクティブからまとめようとしたものが過去に2つ存在する。一つは、書籍になった「新型コロナ対応/民間臨時調査会 調査・検証報告書」[1]であり、もう一つは、政府が招聘した新型コロナウイルス感染対応に関する有識者会議が出した「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」[2]である。 しかし、前者はどちらかというと「証言集」に近く、やや厳しい言い方をすれば、「個人の感想」集であり、属人的なものだった。データ解析、ファクトの解析には乏しかった。後者については政府に依頼されて役人が突貫工事でまとめたも

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    cometlog 2018/06/15
  • 專門医機構へパブコメを送ろう

    もっとも、日?社員総会だそうなので、「ご意見などがございましたら広く募集」というのは単なるアリバイ作りかもしれませんが(<ー3月24日午前5時49分訂正。ここでの議決はなくなりました)。しかし、言わないよりは言ったほうが良いので、ぼくも一点だけ意見申し上げました。 神戸大の岩田健太郎と申します。 機構の専門医制度改革案には強く失望しています。しかし、ここでは個別の問題についてすべて、連々列記することはいたしません。 が、卒前教育が国際化していこうという中で、卒後教育がこのような国内でしか通用しない「ガラパゴス」な状態になっているのはとても許容できません。日の専門医は海外から臨床能力が担保されていない、と信用されなくなるでしょう。うちわで「日の医療は偉い、世界一」とひとりごちていてもダメなのです。日の医療の取り柄はたくさんありますが、それは残念ながら専門医の臨床力によってではなく、ア

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    cometlog 2017/03/23
    “そもそも專門医機構が、現状の専門医制度が能力を担保していないがゆえに発足されたという原点を、ぜひともお忘れにならないでください。”
  • 医師の匿名は許容される

    これまでぼくは医師が医療・医学についてコメントする場合は実名、もしくは自身がアイデンティファイされる名前(芸名やペンネームなど)を用いるべきだと主張してきました。匿名発言が実名発言より正しくない、という主張ではありません。万が一その発言が間違っていた時に匿名を理由に批判をすり抜け、責任もとらないのはフェアではないと考えたからです。実名コメントだって間違えることはありますが、その間違いに有責性をくっつけることは可能です。そうぼくは考えていたのでした。 しかし、日をもってぼくはこの過去の主張を全面的に撤回します。医師が匿名で医療・医学についてのコメントは全面的に許容されて良いと思い直しました。とくに匿名で発言されている医師の皆様には、過去の主張についてお詫び申し上げます。申し訳ございません。 ここまでが結論です。では、撤回に至った理由について以下に説明します。長くなりますので、結論以外に関心

    医師の匿名は許容される
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    cometlog 2016/07/21
    “「医師たるもの、○○な服装をすべし」的な主張は、単なる医師の独りよがりな思い込みに過ぎないことが分かったのです。”
  • 「薬のデギュスタシオン」、できました。

    青島周一(徳仁会中野病院薬局) 赤木祐貴(国立病院機構横浜医療センター薬剤部) 岩岡秀明(船橋市立医療センター代謝内科) 岩田健太郎(神戸大学医学部附属病院感染症内科) 岩修一(広島大学病院総合内科・総合診療科) 大野 智(大阪大学大学院医学系研究科統合医療学寄附講座) 鎌田一宏(東京城東病院総合内科) 岸田直樹(感染症コンサルタント/一般社団法人Sapporo Medical Academy) 金城紀与史(沖縄県立中部病院総合内科) 金城光代(沖縄県立中部病院総合内科・リウマチ膠原病科) 倉原 優(国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科) 笹木 晋(藤田保健衛生大学病院救急総合内科) 佐藤直行(沖縄県立中部病院総合内科) 徳田安春(総合診療医学教育研究所) 名郷直樹(武蔵国分寺公園クリニック) 能登 洋(聖路加国際病院内分泌代謝科/東京医科歯科大学) 林 哲朗(国立病院機構東京医療セ

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    cometlog 2015/11/26
  • ジェネリックを容認する、という話

    ジェネリックについて詳しくは「薬のデギュスタシオン」の金城紀与史先生の論説をご覧頂きたい。 結論からいうと、ぼくはジェネリック(後発医薬品)容認派である。「容認」というのは積極的にジェネリックだけを使う、という意味ではないが、かといってジェネリックはだめだ、と否定はしないという立場である。 ジェネリックは先発品(新薬)と同じ有効成分が同じ量入っている。生物学的同等性試験を行い、その血中濃度も同じであることが確認されねばならない。また、近年では先発品との前向き比較試験も多く、短期的には降圧薬、抗凝固薬や抗血小板薬などで短期的な臨床アウトカムには差がないことが分かっている。 ジェネリックは高額な臨床試験をヘッジしているので安価に供給できるのが最大のメリットだ。確かに日の国民皆保険制度のおかげで患者負担は大きくないから、ジェネリックの旨味は他国よりも小さい。しかし、生物学的製剤や分子標的薬など

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    cometlog 2015/11/26
    “ポリファーマシーや新薬の問題も等しく真摯に心配すべきだ。”
  • 化療学会の書籍販売問題について

    この問題はブログで上げるのは初めてです。報道もされたので(昨日、日)、こちらにあげます。 6月4-6日に東京で行われた日化学療法学会総会で、岩田の著作(共著、名前が表紙にあるもの=帯含む)が販売を大会長の指示により禁止されていたという問題だ。岩田は件をうけて、化学療法学会には5日金曜日にメールで、7日月曜日に電話で事実関係の確認と再発防止策の要望をしていた。 昨日(11日)に速達で化療学会からの回答が来た。それを受けて、ぼくは化療学会、学会運営事務局を務めた株式会社メッド、そして昭和大学教授の二木氏にそれぞれ以下の内容で(文章はこれから練り直しますが)送付する予定であり、ここにそれを公表するものである。 ・化学療法学会に対して 件に関し、当方のお問い合わせにご回答いただいたことをまずは感謝申し上げます。 貴会から頂いたA4一枚の連絡には、 1.二木氏に相談したら、書籍を取り扱わない

    化療学会の書籍販売問題について
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    cometlog 2015/06/12
    “リスクマネジメントの基本中の基本が化学療法学会には出来ていません。”
  • 医局と学会の謎、について

    昨日は産婦人科の先生方に感染症の基についてお話。医学知識が爆発的に増大している現在、全ての専門領域についてまっとうな知識を持つのは不可能であり、大事なのは知識そのものではなく「考えかた」と「情報収集、吟味の方法」ですよ、という「いつもの」お話。学会のランチョンセミナーで「なんとかマイシンを中心に」みたいなレクチャーで勉強してはダメですよ、なんとかマイシンを使えるためには、なんとかマイシンの知識だけではなく、他の抗菌薬との相対比較が出来なきゃダメですから。とかなんとかいう話をした。 ま、それはともかく、内科学会と感染症学会が続いたのでわりと忙しい日々であった。ここでは医局と学会の訳の分からないネタについて論ずる。 ぼくはもともと医局育ちではない。ので、医局の「常識」が理解できない。タコツボ内の常識は外から見ると非常識だからだ。 で、謎その1。学会になると医局員全員学会参加するところが多いけ

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    cometlog 2015/04/20
    “たくさん発表をすれば業績だと(誤って)信じてくれるのは文科省くらいだ。”
  • 楽園はこちら側

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    cometlog 2015/02/13
    “「いい話」のナラティブだけを追い求めてしまうと、自分のプロットに都合の悪いエピソードは捨象されてしまう。” / “メディアと「物語」=ナラティブの終焉(を希望)、そして「おはなし」の萌芽 - 楽園はこちら側
  • 楽園はこちら側

    海外事情」に寄稿した文章です。許可を得てこちらに転載します(初稿)。書いたのは昨年12月なのでデータはやや古くなりましたが、「総括」なので、内容は特に問題ないと思います。御覧ください。 緒言 日の新型コロナ対策を「総括」、すなわち総合的なパースペクティブからまとめようとしたものが過去に2つ存在する。一つは、書籍になった「新型コロナ対応/民間臨時調査会 調査・検証報告書」[1]であり、もう一つは、政府が招聘した新型コロナウイルス感染対応に関する有識者会議が出した「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」[2]である。 しかし、前者はどちらかというと「証言集」に近く、やや厳しい言い方をすれば、「個人の感想」集であり、属人的なものだった。データ解析、ファクトの解析には乏しかった。後者については政府に依頼されて役人が突貫工事でまとめたも

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    cometlog 2015/02/13
    “「いい話」のナラティブだけを追い求めてしまうと、自分のプロットに都合の悪いエピソードは捨象されてしまう。”
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    cometlog 2014/11/13
    “しかし、それは余命をある程度ひっぱるだけの、そういう「効く」だ。” / “売り言葉に買い言葉?アンチ近藤誠の「抗がん剤は効く」に対する違和感 - 楽園はこちら側”
  • 楽園はこちら側

    海外事情」に寄稿した文章です。許可を得てこちらに転載します(初稿)。書いたのは昨年12月なのでデータはやや古くなりましたが、「総括」なので、内容は特に問題ないと思います。御覧ください。 緒言 日の新型コロナ対策を「総括」、すなわち総合的なパースペクティブからまとめようとしたものが過去に2つ存在する。一つは、書籍になった「新型コロナ対応/民間臨時調査会 調査・検証報告書」[1]であり、もう一つは、政府が招聘した新型コロナウイルス感染対応に関する有識者会議が出した「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」[2]である。 しかし、前者はどちらかというと「証言集」に近く、やや厳しい言い方をすれば、「個人の感想」集であり、属人的なものだった。データ解析、ファクトの解析には乏しかった。後者については政府に依頼されて役人が突貫工事でまとめたも

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    cometlog 2014/11/13
    “しかし、それは余命をある程度ひっぱるだけの、そういう「効く」だ。”
  • 糖質制限は体に良いのか

    糖質制限、すなわち炭水化物を減らし、脂質やタンパク質の比率を増やす事方法は1970年代にアトキンス・ダイエットとして有名になりました。ロバート・アトキンスというアメリカ人が提唱したもので、ぼくがアメリカで臨床研修を受けているときはこのアトキンス・ダイエットが大ブーム。患者さんの中にも(そして仲間の医者たちにも)実践している人がけっこういました。もっとも、日には1950年代に和田静郎という人がやはり糖質制限を推奨していたようですね。 糖質制限を有名にしたのは夏井睦氏の「炭水化物が人類を滅ぼす」(光文社新書)です。ぼくは夏井氏の傷の治療、「ラップ療法」を愛用し、前著「傷はぜったい消毒するな」(同)も興味深く読んだので、書も発売すぐに買いました。 夏井氏はこのの冒頭で「書では、中年オヤジでもスリムに変身できる方法を紹介する」とあり、「誰でも簡単に、短期間で努力なしに、ほぼ確実に痩せら

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    cometlog 2014/10/29
    “「命が一番大事」と規定するのは医者のエゴ”
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    cometlog 2014/10/29
    “「本当に」医者に殺されない47の心得 [心得11] なんでバカ売れ?DPP-4阻害薬 - 楽園はこちら側”
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    海外事情」に寄稿した文章です。許可を得てこちらに転載します(初稿)。書いたのは昨年12月なのでデータはやや古くなりましたが、「総括」なので、内容は特に問題ないと思います。御覧ください。 緒言 日の新型コロナ対策を「総括」、すなわち総合的なパースペクティブからまとめようとしたものが過去に2つ存在する。一つは、書籍になった「新型コロナ対応/民間臨時調査会 調査・検証報告書」[1]であり、もう一つは、政府が招聘した新型コロナウイルス感染対応に関する有識者会議が出した「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」[2]である。 しかし、前者はどちらかというと「証言集」に近く、やや厳しい言い方をすれば、「個人の感想」集であり、属人的なものだった。データ解析、ファクトの解析には乏しかった。後者については政府に依頼されて役人が突貫工事でまとめたも

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    cometlog 2014/10/28
  • 「健康第一」の先にあるもの

    御礼 帯には「ラディカルな医療論」とある。そうかもしれないが、ぼくには全然普通に見える、というわけでこっちもラディカルなのかもしれない。しかし、ラディカル・シンキングは思考の基である。これくらいは深く考えてみるべきなのだ。途中で考えるのを投げ出してしまうから、スローガン的な言い分で話が止まってしまうのだ。 世界で一番長寿を獲得した日だが、長寿の先にあるのはがんなどの病気の増加である。当たり前だ。それは問題先送りに過ぎないのではないか、というのが書のスタートラインである。健康は大切な価値ではあるが、価値の全てではない。このシンプルで大切なことを人は忘れがちだし、医療者の多くは忘れてしまっている。長生きと健康の先にあるもの、長生きと健康に平行して存在する価値、そういうものに顧慮せずにどうして「患者中心の医療」などできるだろうか。 というわけで、(ぼくには)とても普通の書だが、文章の

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    cometlog 2014/09/02
    “禁煙をすれば健康になって幸せになれる。そういう超ナイーブな人たちが集団となって、社会のあちこちでいろいろな発言をしている。”
  • 医療機関は患者への花を断ってはいけない

    病院では患者への見舞いの花が持参されることは多い。しかし、それが感染管理上の理由で禁止されることが国内でも国外でもある。日では2005年2月25日の朝日新聞の記事「病室 花はどこいった」以来、禁止の態度を取る医療機関が増えていると聞く。 これをぼくは短見だと思う。医療機関は患者に送られる花を断るべきではない。以下、その根拠を述べる。 生花やドライフラワー、鉢植えに病原性のある微生物がいるのは事実である。水には緑膿菌やセラチアなどが繁殖しやすいし、土壌にはレジオネラなど土壌に常在する微生物がいることがある。 しかしながら、「そこに微生物がいる」というのと「それが感染症を起こす」というのは同義ではない。感染症は感染経路が成立していないと発症しないからだ。微生物は感染症の原因であるが感染症「そのもの」ではない。微生物学は感染症学の基盤であるが、感染症学そのものではない。両者を混同しているのが日

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    cometlog 2014/08/20
    “患者中心の医療なんて玄関の壁に飾っていても患者中心の医療にはならない。”
  • 経口カルバペネムでよいのか?

    メディカル朝日の記事に憤慨している。「小児の急性中耳炎における耐性菌の現状と治療戦略」という小論だが(メディカル朝日10月号42−43ページ)、次のように記載されている。 「09年版(中耳炎ガイドライン)が公表されてから、急性中耳炎に効果のある薬剤が2剤、市販された。一つは肺炎球菌に著効する経口カルバペネム系薬であるテビペネム・ピボキシル(オラペネム(R) 小児用細粒10%)である。もう一つはトスフロキサシン(オゼックス(R)細粒小児用15%)で、特にインフルエンザ菌に感受性が高く、初めて乳幼児に保険適応になったニューキノロン薬である」 憤慨のままにまず揚げ足をとっておくと、「肺炎球菌」に著効する薬などない。菌は病気ではないからであり、あくまでも「肺炎球菌感染症」が治療のターゲットだ。「こと」である感染症と「もの」である微生物の混同は、意識下においていろいろなトラブルの遠因となる。「くっつ

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    cometlog 2014/06/16
    “市井に経口カルバペネムが存在するのは世界的には極めて奇妙な現象”
  • ワクチン接種の包括的コンテンツ

    予言しておく。このDVDは「家庭医が解説した予防接種」というキャッチフレーズでコメント・評価されることであろう。このことは、「家庭医が予防接種を評価、解説することが新規であり、珍奇である」という前提がほのめかされている。 しかし、ぼくはそうは書かない。家庭医が予防接種というコンテンツで教材を作るのは、「当たり前」だからである。 アメリカにおける予防接種の大きな方針を決めているACIPの現時点での議長は家庭医である。15名いるACIPメンバーはその他、小児科医や疫学専門家、公衆衛生の専門家によって占められている。ワクチン「運用」のエキスパートとはこういう人たちなのだ。日の予防接種・ワクチン分科会のメンバーもずいぶん様変わりしたが、まだ家庭医は入っていない。守屋先生にはぜひメンバーに加わっていただきたいものである。いずれにしても、「家庭医なのに予防接種」なのではない、「家庭医だからこそ、予防

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    cometlog 2014/05/21
  • ヘーゲルの精神現象学

    「精神現象学」を読んだ。ようやく読んだ。 書にはビビっていた。なのでなかなか手が付けられなかった。誰もが「精神現象学」は難しいと脅かす。哲学を専攻しない自分が読んでも分かる訳ない、というビビリが先に立ち、解説書に逃げていた。 まったくもって愚かなことに、「日語だと分からないけど、英訳なら分かるよ」みたいなことを誰かに言われ、数年前に、その気になって読み始めた。さっぱり分からない。というか、長い長い「まえがき」を読んで、ふうふう言ったあとに「はじめに」が来て、そこで萎えた。半分くらい読んで挫折。kindleに埋もれたままだ。 そんなこんなだったが、偶然ショーペンハウアーとフォイエルバッハに触れる機会があり、彼等がヘーゲルをえらく批判しているのを見て、なんとなく論点が見えてきた。で、今度は背伸びせずに日語でトライ。 日語なこともあり、その訳も読みやすく、今回は読了できた。なによりもこち

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    cometlog 2014/05/16
    “(前提を受け入れる)形式主義はあかん。 真理は一所懸命考えねば分からん。 そのときは反対概念とつきあわせてぐるぐる考えなあかん。”