【エルサレム時事】「イエス・キリストの墓」があるエルサレム旧市街の聖墳墓教会がこのほど、イスラエルの水道会社から長年未払いだった水道料金として約900万シェケル(約1億8500万円)を請求されたことに反発。抗議のために教会の閉鎖も辞さない構えを示し、物議を醸している。 聖墳墓教会のある旧市街は、イスラエルが1967年の第3次中東戦争で占領した。当時のイスラエル市長と同教会の間で水道料金免除の約束があったとされる。教会関係者は「イスラエル統治以前から水道料金はずっと免除されてきた」と主張している。 ところが、イスラエルの水道会社が最近になって、過去の未払いの水道料金に利子を加えた約900万シェケルの支払いを聖墳墓教会の代表としてギリシャ正教会に請求。これを拒否したギリシャ正教会の銀行口座が凍結された。ギリシャ正教会のスポークスマンは「請求に抗議するために聖墳墓教会の閉鎖も検討している」と