インバウンド向け旅行商品で、天守内での飲食や天守前の空間を使った屋外レストランが企画される丸岡城＝坂井市丸岡町霞町１で 特別な日本文化体験へ　　訪日外国人の富裕層向け インバウンド（訪日外国人）の富裕層向け旅行商品の造成を目指す坂井市は二十三日、丸岡城天守内での軽食と天守前を使った屋外レストランなどを組み合わせた構成にすることを明らかにした。丸岡城天守内での飲食は過去に例がなく、日本文化の体験も含めた内容にして特別感を演出する。ツアーは十月末の実施を予定し、来年度以降は季節ごとの催行を見込む。 市議会産業建設常任委員会で説明した。丸岡城は現存十二天守の一つで、国の重要文化財に指定されている。ツアーは観光庁の「観光再始動事業」の一環で、総事業費は二千五百万円。一回当たり十人以下とし、週末の二日間で実施する。まずは台湾をメインターゲットにし、将来は欧米からの呼び込みを図る。 ツアーは午後四時、

上皇ご夫妻が京都を私的に旅行された５月、訪問先に隣接する同志社大（京都市上京区）で「上階のカーテンが一斉に閉められ、視界を遮られた」という情報が、読者から記者に寄せられた。大学に理由を尋ねると、「警察の要請を受けた」という。ご夫妻を一目見ようと、沿道には多くの市民がいたのに、なぜ高所は駄目なのか。皇室警備の歴史も含めて取材した。 葵祭の行列が雨天予報で順延された５月１５日午後２時過ぎ、ご夫妻は皇室ゆかりの尼門跡寺院・大聖寺（だいしょうじ）に赴いた。車列が通った烏丸通では、１００人を超える市民が手を振って歓迎していた。 その頃、同志社大の建物では、ひそかに大聖寺を見下ろせる位置にある教室のカーテンが