何かをきっかけに気力を失ってしまうことは、少なからずあるものです。たとえば定年退職を機に生活に張り合いがなくなり無気力状態が続いたり、大切な人やものを失ってしまったことが原因で無気力状態に陥ってしまったりすることもあるでしょう。 しかし、やってみたい気持ちよりも「やっても無駄」といった諦めの気持ちの方が常に強くなっている場合や、これまでチャレンジしてきたことに対し、再チャレンジする意欲が全くわかなくなってしまっていて、それが長期的に続く場合、心理学用語でいうところの「学習性無力感」に陥っている可能性もあります。 学習性無力感とは、過去に何らかの困難な状況に置かれて、それに全く対処することができなかった体験から、「無気力になること」で心理的に折り合いをつけてしまった状態を指します。病名ではなく心理学用語で、英語では「earned helplessness」と言います。「学習性無気力」「学習性