熊本県は2日、山鹿市熊入町の精肉店「お肉屋さん さいとう」が販売した馬刺しを食べた2家族計6人(10~50歳代)が嘔吐(おうと)や下痢といった食中毒症状を起こしたと発表した。全員回復しているという。 県健康危機管理課によると、2家族は親戚で、計9人が12月31日、同店で購入した馬刺しを一緒に食べ、6人が症状を訴えた。 山鹿保健所が、この店の馬肉から寄生虫「住肉胞子虫」を検出。県は、馬肉の冷凍処理が十分でなかったとして、食品衛生法に基づき、冷凍管理体制が整うまでの間、同店の冷凍馬肉販売を禁止した。 住肉胞子虫は馬などの筋肉に寄生する。国は、一定時間凍らせて死滅させるよう通知している。