丹波市春日町黒井のJR福知山線黒井駅で、1970年代後半に製造されたカラーテレビが今も使われている。同年代のオーブンレンジも健在で、それらが置かれた職員用休憩室は、「昭和」にタイムスリップしたような、懐かしい雰囲気に包まれている。7月下旬にはアナログ放送が終了し、現役で使えるのはあと半年。駅員の岸田確郎さん(66)は「多くの先輩が愛用してきたテレビ。ギリギリまで使いたい」と話している。(奥平裕佑) 黒井駅は1899年、当時大阪市と京都府福知山市を結んだ阪鶴鉄道の駅として開業し、その後旧国鉄の所有となった。マイカーの普及や高速道路の整備が進むにつれ乗客が減り、現在は主に2両編成の普通電車が停車する。 休憩室には、テレビやレンジ以外にも、年代物のラジオや古い食器棚が並ぶ。奥には和室や風呂もあり、貨物列車が停車した時代、時には10人近くの鉄道マンが泊まり込んだ。今は2人の駅員が交代で1人ずつ勤務
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