第109回兵庫県酒造大学講座が21日、篠山市黒岡の篠山市民センターで始まった。秋からの酒造りシーズンを前に、丹波杜氏や酒造会社関係者ら約120人が、2日間かけて製造法や管理法を確認する。 丹波杜氏組合が毎年開催。杜氏らは10~3月ごろ、地元や神戸市、京都府の伏見などで酒造りに精を出す。消費者の好みの変化などにも対応できるよう、専門家の講義を通じて基本を確認し、最近の酒造りの動向を学んでいる。 この日は大阪国税局鑑定官室や灘酒研究会などから講師が招かれ、原料のこうじや酒かすに関する講義が行われた。同組合長で杜氏歴21年の中川博基さん(71)は「伝統工法とここで得た新しい情報を活用し、おいしい酒を造りたい」と話していた。(小尾絵生) (2012/08/22 09:15)