避難所で一夜を明かしたサミュエル・ギーセカーさん=新潟県村上市勝木で2019年6月20日、北山夏帆撮影 北から南へ徒歩で日本を縦断中、山形県鶴岡市の海岸付近で地震に遭遇し、新潟県村上市の避難所で住民らと一夜を明かした米ニュージャージー州在住の教師、サミュエル・ギーセカーさん(25)は、津波注意報を知らせる防災行政無線が聞き取れず、知人からの電話連絡で避難すべきことを知った。「大きな地震で、状況を把握できずにパニックに陥ってしまった」と当時の恐怖を語った。 ギーセカーさんは昨年8月、日本縦断に挑戦した。ところが、北海道稚内市を出発した翌月に胆振東部地震に遭遇。長旅で左足首の炎症も悪化し、態勢を立て直そうと一時帰国した。 「リベンジを果たす」と意気込み、今月上旬に青森県大間町から再スタートしたところ、今回の地震に見舞われた。「またか!」。当時、野宿のため鶴岡市の海岸付近にテントを張っていた。津