富士フイルムは7月21日、「FinePix F300EXR」などデジタルカメラ“FinePix”シリーズの新製品を5機種、8月7日より順次販売開始すると発表した。新製品の一部は撮像素子のなかに被写体との距離を検出する「位相差画素」を組み込み、デジタル一眼レフで多く採用される、位相差検出による高速なオートフォーカスを可能とした。 同社 取締役常務執行役 電子映像事業部長の樋口武氏は、2009年をコストダウンによる採算性の改善などを進めた年と振り返り、2010年を「反転攻勢の年」と位置づける。「FinePix Z700EXR」を筆頭に同社製品の売れ行きは好調で、国内シェアについても12~13%を獲得しているが、さらに広告宣伝の強化によるブランド力アップや「独自デバイス」「デザイン」「多機種展開」などを柱とする商品力強化により、本年度は1200万台以上の販売を目指す。 2010年秋新製品の主な特