東京電力福島第一原子力発電所で汚染水対策の柱として計画されている建屋の周りの地盤を凍らせる「凍土壁」の工事が国の了解が得られた山側から始まりました。 凍土壁は現場の地下の状況を大きく変えると予想され、十分な対策や監視を行うことが課題になります。 凍土壁は福島第一原発で汚染水が増える原因となっている山側からの地下水の流入を防ぐため、1号機から4号機の周りの地盤を総延長1.5キロ、深さ30メートル余りにわたり凍らせます。 技術的な課題の検討が続けられているため、原子力規制委員会からまだ工事全体の認可は下りていませんが、建屋の山側の凍結管を埋める穴の掘削や凍土を作る設備を設置するための工事は了解が得られ、2日午後4時43分から1号機の山側で掘削作業が始まりました。 「凍土壁」は来年3月ごろから凍結を開始し、1か月余りで完成する見込みです。 汚染水の増加を抑えることが期待される一方で、トレンチがあ